Please,forgive me.
□cinque
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玄関のチャイムが軽快に鳴る。
来客が来た事を知らせるそれに、妹と遊んでいたソルの身体が一瞬動きを止めた。
「…だれだろう」
「おきゃくさんかなー?」
隣で可愛らしく首を傾げたソニアをそのままに、ソルは母より先に玄関へと駆けた。
シルビアが今台所で手が放せない事を分かっていたからだ。
童心なりに母親の手伝いをしようと、少女の白く小さな手が玄関のドアを開け放った。
何の疑問さえも抱かずに。
cinque
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