土沖novelⅡ
□ﾐﾙｸﾃｨﾗｳﾞｱｰｽﾞ
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「またピーマン残ってっぞ？」
苦いから嫌なんでさぁと舌をペロッと出し近藤さんの後ろに隠れる総悟。
一体お前幾つなんだよ？
昔と変わってないじゃねぇか。
俺は盛大にため息を
吐いた｡
話は武州時代に遡る。
「そーちゃん、お迎えの方が来たわよ？」
迎えって誰なんでぃ？庭に目つきの悪い男が１人。
「沖田先輩おはようございます」
俺は思わず姉上の袖を
掴んだ。
「ちゃんとご挨拶しなくちゃ」
俺の手を取り頭を下げる姉上を振り切り
「俺の言う事聞きやすよねぃ？」
瞳孔が開いた生意気そうな男に荷物を持たせ道場に向かった。
顔は可愛いが近藤さんやミツバに対する態度と
俺への接し方の違いが
ムカつく。
これが総悟との最悪な
出会い。