土沖novel

□lastdanceは貴方と
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「総悟!奥に1人隠れてるぞ。気をつけろ?」
「はいはい!神妙にお縄にかかりなせぇ?」
傷だらけの男がしょっぴかれ無事仕事が終わった
「今回は皆良く頑張ってくれた!怪我人もなく
ご苦労だった」
攘夷派の一斉検挙に近藤さんは疲れた顔ながらも嬉しそうに笑った。
「そこでだ。松平の父っあんがお前達を慰労兼祝賀会を開いてくれる!」豪快に笑う近藤さんとは反対に不機嫌な俺は
「えーっ‥飲み会より
現金貰う方がいいでさ」ねぇ?土方さんと振り向けば
「ガキじゃあるめぇし。おら、風呂行くぞ」
首根っこを掴まれた。
「いたた!土方さん痛いでさァ」
さっき痛めた腕を擦られ浴室に反射する声。
「あ?見せてみろ…」
捻ったみてぇだな?後で山崎に見てもらえと抱き寄せられた。
「どうしたんでさ?」
少し泣きそうな土方さんの顔に何故か心が痛んだ「いや‥いつもお前に
苦労かけてるなと思って」
俺の胸に顔を埋める土方さんにそっと口づけ
「俺は土方さんや近藤
さん‥真選組を護る為にいるんでさ…」
ぶっきらぼうな恋人を優しく抱きしめた。
「きれいに髪を拭かねえとまた風邪ひくぞ?」
「バカは風邪ひかないんでぃ」
風呂から上がった俺を
山崎が呼び止めた。
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