土沖novel
□ショコララブ
1ページ/2ページ
2月14日
俺が一番嫌いな日
こんな時に限って非番で
退屈しのぎに街を
歩いていると
見たくないモノを
見てしまった。
不機嫌なまま屯所に帰ると
山崎が呼び止める。
「なんでぃ?
てか料理教室でも開くのか」
両手いっぱいのチョコを
見てひらめいた!
半ば強奪するようにチョコを
抱え台所へ行き
冷蔵庫を覗くと‥
「土方さんの好きな
シャンパンまだあったんだ。それと‥」
甘い物嫌いなあの人が
食べれるように工夫して
不恰好ながらも手作り
トリュフの出来上がり!
「喜んでくれやすかねぃ?」
綺麗にラッピングして
土方さんの部屋に向かった。