土沖novel
□君色
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ムカついた。
「なあトシお前総悟を
甘やかしすぎだぞ」
その場は笑ってごまかしたがアンタだって変わらないだろうが！
俺はただアイツが可愛いだけなんだけど‥
あれ？俺って子供嫌い
なんじゃ。
「なにぼーっとしてるんでしゃぁ？」
邪魔と言わんばかりに
ホウキを振り回す。
「遊んで欲しいのか？」と膝に抱きかかえれば
「きもちわるいでしゃ」今なんて？
「こんどうしゃん。ばかひじかたをどうにかしてくだしぇい」と
俺を睨みつける蜂蜜色。たかが子供の戯れ言と
聞き流せばいいのに本気で怒鳴りつけ気がつけば総悟は俺を無視するようになった。