湖南学園
□素直に一言
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ハァ、ハァ…
何十分探しただろう。
汗だくで気持ち悪い。
『クソハゲ…どこにいんだよ』
ただ、言いたいことが、あるのに。
俺は、ただ夢中で走った。
その時。
― ドンっ ―
誰かに、ぶつかった。
???「ってぇ、なにす…r)翔『すいません。』
俺は、すぐに誤った。
そして、相手を見る。
そいつは、俺が探していた奴だった。
・・・そう、歩。
「あれ? 翔、保健室いないと思ったら…;;」
『は・・・?』
俺たちは、すれ違っていたらしい。
『・・・ってか、お前授業サボってなにしてんだ。』
俺は、少し怒ったように歩を睨む。
すると歩は苦笑し、袋を俺の前に差し出した。
「これ、買いに行ってた。」
『・・・?』
― ガサ ―
『!! これ…』
それは、限定版のお菓子だった。
「前、食べたいって・・言ってたから、さ」
そういうと、歩は照れくさそうに頭をかく。
「これ食って…ちょっとでも、早く元気になれ!」
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