湖南学園
□素直に一言
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一時間後。
俺は、教室へと帰ってきた。
保健室では、一時間だけしか寝かしてはくれない。
― ガラ ―
ザワザワと相変わらず騒がしい教室の中、アイツの姿を捜す。
長身だから、すぐ見つかると思っていた。
・・・オカシイ。
アイツの姿が見つからない。
信愛「あー翔ぅ、おかえりー!」
そうしているうちに、信愛が話しかけてきた。
『あ、ただいま。 ってか、アイツは?』
信愛「アイツ? …歩のこと? 歩なら、保健室に翔を連れていったまま帰ってきてないよ。」
『・・・え?』
どういうことだろう。
・・学校には、いるんだろうか。
とにかく、探しに行くことにした。
『信愛。俺、チョイサボる。』
信愛は、俺に何かを言おうとしたが俺は何も聞かずに、走り出した。
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