雪比良隊員の観察記
□無題
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熱い息が止めどなく漏れる――
「大丈…夫…ッスか?…黒崎サン…」
「……あ、ああ…っ」
さっきから喘がされ続け、呼吸をするのもままならなくなっている俺を心配するように、浦原さんが聞いてくる。
内心、「誰のせいだよっ!」と思いながらも、それを言う余裕すら無い俺。
自分ばかりが、もう何度もイかされ続け、忙しない呼吸がなかなか整わない。
「ほら…黒崎サン、こっちに…腕回して…?」
「…ッ、わかっ…て…る…ッ!」
様々な格好で俺を翻弄した浦原さんは、最終的に俺を抱き上げると、自分自身の屹立の上に座らせた。
……恥ずかしい事に、俺の顔を見ながらイキたいんだと。
はっきり言って俺はこの格好がかなり苦手だ。
やっぱりアノ時の顔を全部見られて恥ずかしい///…ってのが一番にあるし、あと……浦原さんのが突き刺さるみたいに、俺のナカの一番奥を刺激するから、途中から訳が解んなくなるんだよな。
このまま、全部を喰われちまうんじゃないか……って、変な恐怖すら感じるし。
だけど……
実はそのゾクゾクっとする恐怖も、その時の俺の快楽に繋がるのだから、始末に負えない。
「…ン、…ハァ…ァ」
「……ッ、ど…しました?黒崎サン、いきなり締め付けが…キツくなりましたよ…ッ」
思わずその時の感覚を思い出して、ナカが反応してしまった。キュウっと締め付けた浦原さんのが、また少しおっきくなったみたいだった。
絶倫めっ!
「そろそろ動いても……イイッスかね?」
俺の呼吸がある程度整ってきたのを感じたのか、それとも今の締め付けに我慢出来なくなったのか、浦原さんが聞いてくる。
その首に腕を回し、肩口に頭を預けていた俺は、文句を言いつつも、自分も我慢出来なくなってたから、ウンと頷き同意を示した。
「じゃあ、黒崎サン…顔を上げて?」
言われるままに、肩口に預けていた頭を上げる。
「そしたら……目を開けて」
閉じていた両目を開く。
「アタシを見ていて下さい」
柔らかく笑った浦原さんが目の前にいて、その溶けそうな笑顔に胸がキュウっと締め付けられた。
ああ――
抱き締めて離さないで、貴方の瞳には俺意外を映さないで欲しい。
そして……叶うのならば、貴方と同じ時を歩みたい。
だから……
いつまでも側に居させて。
「あぁぁぁ…、アッ!ンア…ッ、はぁ…ぁ……ッ!」
襲いくる目眩がするほどの快楽はきっと、浦原さんとでしか感じられないものだから……
「…クッ!ハ……ッ、そろそろ…出しますね」
「ンんッ!…ハァ…ァ」
貴方の熱い息吹を俺のナカに植え付けて――
「あぁぁ――――…ッ!」
「……ツッ…!」
奥に叩きつけるようにして出された浦原さんの白い蜜は、俺を更なる高みへと導く。背筋を駆け抜ける電流のような快感に、もう悲鳴すら声にならなかった。
―――――
「お疲れ様でした。黒崎サン♪」
「……も、無理…」
何時も何時も、激しすぎるくらい激しい浦原さんとのセックスは、なんだか体力の限界に挑戦してるみたいに思う。
っつーか、俺の方が現役高校生でかなり若い筈なのに、なんなんだよ?この差は!
「大丈夫デスか…?」
「う〜〜」
ヘバって動けない俺に、浦原さんが聞いてくる。
「…大丈夫じゃねぇよ…、風呂入りてぇ」
ナカに出されるのは好きだが、後始末が大変。そのままにしておくのはどうしても嫌だった。
「解りました、お連れしますよ。お坊っちゃま」
「…ンだよ?それ」
「知らないンすか?黒崎サン、最近流行りの執事ですよ」
「ふ〜ん…、そうなのか?」
遅れてますね、なんて言いながら俺を抱えて風呂まで連れて行ってくれた。
……まぁ、
当然のごとく、風呂に入るだけではすまされず、「執事としてご奉仕させて頂きます」とかなんとか、訳の解らない理屈で、あ〜んなことやこ〜んなことをされちゃったんだけど、それはまた別の話ってことで……
end