雪比良隊員の観察記
□愛しい人
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「大切」だと思う人は案外多くいるんデス。
今一緒に生活している、テッサイやジン太に雨などはその代表ですし、猫に変化するビロードのような毛並みを持つ夜一さんに然り、他にも諸々「大切」な人はいるんデス。
もちろん、その中でも「特別」で「別格」な存在の方がいるんですが、その方にもなかなかそれが解ってもらえないみたいなんデスよね……
はぁー…
かなり多くの方々がアタシの事を誤解(?)していて、「浦原さんって、自分以外には冷たそうだよな」とか、「何考えてるかぜんっぜんわかんねぇ」とか、「アンタの本心ってどこにあるんだ?」なんて聞かれるわけデスよ。
あー、ちなみに今の意見の代表者はアタシの愛しの方なんですがね。オレンジの髪に澄んだ琥珀の瞳を持つ、現役高校生。
黒崎一護サン
もちろん、ただの高校生ってだけじゃなく、たぐいまれな霊力の持ち主。その未知数の力は死神の隊長格に匹敵するか、それを上回るほどの潜在能力。
彼自身は素直な性格で、裏がなく前向きで明るい。正義感が強くて、見目も素晴らしい。おまけに、滅多に見せることはないが、見るもの全てを虜に出来る必殺の笑顔を武器に持っている。
何人の輩が黒崎サンの虜になっているのやら…